FileMakerの有用性をちゃんと意識しよう


FileMakerの有用性に着目できる人は、業務というもの、そしてITのことをとてもよく理解されているといえます。ではなぜFileMakerによるシステムが素晴らしいといえるのかを、もうちょっと考えてみます。

単に「FileMakerというソフト」を支持しているわけじゃない

FileMakerの有用性、それはRAD実現という意識がキーポイント

FileMakerの有用性、それはRAD実現という意識がキーポイント

私自身、そして私の周りには「FileMaker好き」といえる人が多数おります。でもこれは、別に「FileMakerというソフト」自体が気に入ってるというわけじゃないんです。さまざまな仕事において「その業務専用のアプリケーションを手早く開発し、それを活用して業務効率を上げ、正確さも高める」という部分がやりたいんです。これが実現するならどんなソフトでもかまわないんです。

アプリケーションを手早く開発するという「RAD」(Rapid Application Development)という重要な概念がありますが、これを実現する手法のひとつとしてFileMakerが有力な候補となる、ということなのです。もちろんWebショップを作るならEC CUBE、Webコンテンツ管理システムならWordpress、問い合わせフォームならGoogleフォームというように、目的に応じてFileMaker以外の候補もたくさんあります。

Excelの代わりにFileMakerを使おう

多くの業務において「RAD」の領域はExcelで実現されています。Excelにデータを入れ、集計し、結果を求めるという作業は、世のほとんどの会社で行われていると言っても過言ではないでしょう。

しかしExcelでこうした処理を行うと、どうしてもコピー&ペースト等の手作業が増えます。さらに情報共有が難しいため、1つのファイルを複数の人で処理したい場合に、Aさんが作業してメールで送ってBさんが続きを始めたら、Aさんから「さっきの違ってたからこっち使って」と再送されてきて、でもBさん少し手をつけちゃったしどうしよう、みたいなことになってしまいます。

Excelでの作業は、どうしても属人的になりがちです。こうした部分をFileMaker化すると、作業時間を大幅に短縮でき、費用対効果の高い業務改善につながることが多いと言えます。

パソコンは清書マシンではない

データ処理的な仕事をExcelに行わせる場合、ともすると「パソコンを清書マシンとして使っている」という状況になってしまいます。データを扱うという意識をちゃんと持たないと、他に流用しにくいExcelファイルを作ってしまいがちですが、見た目の結果だけで効率の良し悪しを決めるのは、実は結構困ったことでもあります。

パソコンを単なる「清書マシン」ではなく、ちゃんとデータを蓄え、加工し、必要な形に集約して出力する形に活用するために、思い切ってExcelをやめてFileMakerを使いましょう。業務への意識を根本から変えることができます。

ITのプロがFileMakerを誤解している

よくある話として、FileMakerでシステム開発をしてたら、会社のシステム部や出入の業者から「FileMakerなんて個人用アプリなのでそんな業務処理は無理ですよ」と横槍が入る、というのがあります。FileMakerもバージョン2くらいまでは確かに個人用レベルでしたが、2004年のバージョン7以降はかなりの処理ができるようになりました。FileMakerはデータ処理の性能的にはMicrosoft Accessより格上であり、数十名規模の同時使用も、100万件くらいのデータ処理も問題なくこなせます。

「ITの専門家」を名乗る人の一部に、このあたりの知識をちゃんと持っていない人がいるのは事実なので、事実と異なる意見に流されないようにしましょう。

FileMakerに着目する人=RADの有用性を認識している人

ということで、FileMakerに着目している人は、効率化・定型化、そして反属人化という点において、意識の高い人といえます。ITによって業務効率を本当にあげられる人は、こういう考えがわかる人です。そしてFileMakerに着目した人は、別に「FileMakerというソフト」が特別気に入っているとかいうことではなく、要は「RAD」というものの価値を理解している人なのだと言えます。

RADを目指すツールは世にいくつかありますが、なかなかFileMakerのようにクイックに開発でき、手軽に共有でき、データベースエンジンとしての基本性能に優れたものはありません。たとえばMicrosoft Accessでは、ややデータベースとしての基本性能において不足することがありますし、共有環境を手軽に構築することもできません。

FileMakerのことを正しく知ろう

FileMakerを使っている人たちの中でも、FileMakerにおけるデータベース構築のお作法や、FileMakerの本当の実力を知らないままの方は多数おります。たとえばFileMakerのプロを語るためには絶対に必須である「FileMaker認定デベロッパ」の資格を持っている人も、まだまだ少ないと言えます。

人様からお金をいただいて開発をしたり、人様にFileMakerを教えたりするなら、最低限でも「FileMaker認定デベロッパ」資格は取得しておいてほしいと私は思うのですが。FileMakerというソフトウェアについての正しい知識を得ていないとこの試験は受かりませんので、FileMakerを学ぶ上で誰からのアドバイスは聞いてよくて、誰からのアドバイスは眉唾なのかの、ひとつの基準となります。